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CD:クラシック近代 アーカイブ

2007年01月03日

マーラー:交響曲第2番『復活』(バーンスタイン盤)

マーラー:交響曲第2番『復活』(バーンスタイン&ニューヨークフィル盤)を聴いた。

今までは「復活」と言えばワルターやクレンペラーの比較的テンポの速い演奏に慣れていたので、第一楽章のコントラバスの旋律には過剰な重々しさを拭いきれないでいたのだが、終楽章の復活の賛歌は素晴らしいの一言に尽きる。特に、

Sterben werd ich, um zu leben!
(私は死ぬだろう、再び生きんが為に!)
Auferstehn, ja auferstehn wirst du,
(甦るのだ、そう、汝は甦るのだ)
mein Herz, in einem Nu!
(我が魂よ、今こそ直ちに!)
Was du geschlagen,
zu Gott wird es dich tragen!
(汝の打ち破りしものが、汝を神の御許へと運んでゆくだろう!)
のくだりは鳥肌が立つ。死すべき魂とその復活を祝福するカリヨン。大空へと、或いは無限の歓喜へと死すらを遙かに越えて飛翔する魂。この録音はライブ盤だそうなのだが、こんな壮絶な演奏を生で聴いたら失神するかもしれない。でも一度聴いてみたかったな。

ハ短調の交響曲といえばベートーヴェンの5番やブラームスの1番とかショスタコーヴィチの4番もハ短調だ。主題に生の苦悩や懊悩、あるいは不条理に対する絶望や憂愁と、その救済を意識した(と私は思う)これらの作品群がいずれもハ短調であるのは興味深い。

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