2009年06月
IXY DIGITAL210 IS(赤)を買った  (2009.06.25)


5月年度末に伴う査定も終わり、そこそこ納得できる評価だったということもあり、久々の物欲解消ということでIXY DIGITAL210 IS(http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/210is/)の赤を買った。これまで普段使っていたDiMAGE X1が購入から4年経過していたので、顔認識やシーン識別といった機能面で古さを感じていたのが主な動機。デザインとかUIの使いやすさは気に入っていたのだが。

IXY DIGITAL 210ISはIXYシリーズの中では特にデザインに重点を置いた製品で、レンズ性能は焦点距離とF値がそれぞれ33mm〜100mm/F3.2〜F5.8と平凡だし、CIPA基準でのバッテリー持続枚数も210枚、背面液晶も2.5インチと最近のハイエンドコンパクトデジタルカメラと比べると見劣りする要素は多い。スペック至上主義のはずの左大臣がついに頭がおかしくなったかと捉えられる向きもあろうが、本気で画質とか作品性を追求しようと思ったらD300を持ち出せばいいのであって、このカメラは基本的にブログ向けの写真が気楽に撮れればそれで十分なのである(そして携帯電話のカメラでは余りにも画質が悪い)。そして先日発表されたオリンパスのE-P1(http://olympus-imaging.jp/product/dslr/ep1/)はデザインが余りにも悲惨だし、パンケーキレンズセットが実質的に9万円台後半というのはいくら向こう見ず消費ハラショーな小生でも厳しい。

で、使ってみた。
ちいせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
本体サイズ自体は最初に使っていたDiMAGE Xtよりも更に小さい。フリップ型の携帯電話を折りたたんだサイズとさほど変わらない小ささである。そこに2.5インチの液晶を詰め込んでいるのだからボタンレイアウトは画素同様極小の世界に突入していて正直使いづらい。基本的にはどうせフルオートで撮るので細かく設定を追い込む必要はないのだが、フラッシュ禁止とかは結構使うのでもう少しボタンは大きい方がいい。あるいは、ここまでボタンを犠牲にするのであれば、いっそのこと若干のコストアップには目をつぶって全面タッチパネルオペレーション方式にした方がよかったのではなかろうか。実際、ソニーのCyber-shot Tシリーズは結構前からタッチパネルを売りにしていたような記憶がある。

画質面。
1200万画素という画素数スペックはD300とさして変わらない。性能諸元からして恐らくシャープ製のイメージャを採用していると思われるが、ニコンDXフォーマットの1/13しかない極小イメージャに同じ数の画素数を詰め込むとどうなるのかはロバでも分かる。無論画素ピッチだけで全てが決まるわけではないが、「画素数の違いがデジカメの性能の決定的差ではない」ことくらいは一般ユーザーもそろそろ学ぶべきだと思う。
そんなわけで、ディプレイで眺める場合、本機はISO400あたりがギリギリ実用に耐えるレベルの限界であると思う。L判で紙焼きするなら800〜960程度はなんとか我慢できるかもしれない。デジタル一眼レフみたいにISO800は基本、上手く処理すればISO1600まで耐えてくれるのを期待してはいけない。このカメラはそういう商品ではない。

性能面は使いやすいと言っていいのではないだろうか。顔認識もDIGIC IVになって横顔認識がある程度強化されているし、夜景撮りなどではシーン認識の効果もある程度実感できる。また、720Pの動画も結構遊べる。但し、H.264圧縮なのでPCで編集する場合には結構なスペックが必要になることは要注意。このあたりは最近のビデオカメラも同じだけど。

で、今回は本体ケースは純正品を買わず、エレコムから出ているハデハデなケース(http://www2.elecom.co.jp/avd/digital-camera/case/dgb-042/index.asp)を買った。これは純正ケースのデザインが余りにもショボかったから。ケースなんかは結構よく売れると思うので、この点は手を抜いて欲しくなかったなあ……

全体的な満足度はこれから使い込んでみないと分かりませんが、とりあえずの報告ということで。


千駄木「稲毛屋」に行ってきた&トイムービーカメラ購入  (2009.06.06)


さて、金曜日は部門全体の飲み会も含めて千駄木の「稲毛屋」(http://www006.upp.so-net.ne.jp/inageya/)に行ってきた。うなぎ屋。

うなぎの白焼きやら煮物、焼き鳥や谷中生姜などをコースで食べた。酒は「百年の孤独」等も含め、かなり激しく飲んだが、いずれもまとも。
うなぎは白焼きと鰻丼の2種類が出たが、いずれも脂がほどよく落ちていて歯ごたえを残した仕上がり。大変おいしい。また、煮物は特に人参が甘味を引き出した仕上がりになっており勉強になりました。かなり大きめの人参だったのでそれを手に入れること自体が大変そうですが。

さて、これに先立ち、エグゼモード-ヤシカのDVC-588なるビデオカメラを入手しました。720pの動画が撮れるビデオカメラなのですが、価格は爆安の18K円。聞くところではアメリカではこのグレードのものが大変よく売れているそうで、所謂普通のビデオカメラを脅かす勢いだとか。果たして使い物になるのか?という問題の検証を兼ねて購入した次第ですが、もちろん自腹です。いい加減この種の機材くらいある程度経費で認めてくれよ……
パーツ撮影の度に三脚とスタジオボックスとD300担いで電車に乗るのはもう疲れた。

で、実際に使ってみました。
最近の一般的なビデオカメラは動画撮影しながら写真も撮影できるのがほとんどなのですが、当然ながらDVC-588にはそんな高度な機能はついていません。パタンと液晶モニターを開いて電源オンにして撮影ボタンを押して撮る。これだけしか実質的にはできないと思った方がいいでしょう。排他制御で静止画を撮ることは一応できます。
それで撮影した画像をPhotoshopにて可能な限り修整したのが上のものです。保存フォルダの命名規則がCIPAのガイドラインに従っていないとかそういうことは敢えて寛大に扱うとして、はっきり言って元々の写真はホワイトバランスがメチャクチャで、日中屋外での撮影以外では使い物にならないと考えた方がいいです。また、動画も1280×720pで一応ハイビジョンを謳ってはいますが、ビットレートをかなり抑えたCBR仕様にしているせいか、薄型大画面テレビで見るとブロックノイズが非常に目立ちます。どうせバッテリーが1時間ちょっとしか持たないのだから、ビットレートは今の2倍程度にしても特に深刻な問題にはならないように思われますが、なんでこんなケチケチ仕様にしたんだろう。理解に苦しむ。
でも但しバッテリーは3.7V/1050mAhの富士フイルムNP-60同等品なのでROWAあたりでより大容量のものが750円で買えます。通常ビデオカメラのバッテリーは7V程度/4000mAh位の性能のものが1万円くらいするので、入手のしやすさという点ではDVC-588を褒めてもいいかも。

うーん、それでも全体的に言えば非常に完成度の低い商品だと結論を下さざるを得ないように思えます。レンズキャップもついてこないし、再生ツールの一部はffdshowをそのままインストールするようになっているし、手ブレ補正をオンにするとフレームレートが下がって見ているだけで吐きそうな画質になるし。
恐らく、動画を見ることに対する要求が米国の多数派と少なくとも私では大きく異なるのだと思います。ではなんでそんなに考え方が違うのか? それは今後色々と考察を深めていかねばならないかもしれません。


(無題)  (2009.06.02)


いつでもそっと手がかりをくれた夜は
いつしかただ眠るためだけのものになった
朝を待たなくなってどれくらい経つのだろう


(篠原美也子「サヨナラ」)


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