2008年10月
雑誌に載りました  (2008.10.18)

……といっても書店やコンビニで売られている雑誌ではないのですが。

テレコム系の某業界団体が出している月刊誌に原稿(正確に言えばセミナーでの講演内容のアブストラクト)が載りました。顔写真付きで晒し者であります。何の雑誌かは左大臣の素性にも関連するのでここでは勘弁してください。


雑誌に載るのは本当に久しぶりで、Web関連のレポートが某大学の雑誌に8年くらい前に掲載されて以来のことです。そんな経緯もあって、掲載誌が手元に届いた時は院生だった昔の頃を思い出しました。研究だけしていればいいというのは、今から考えれば何と恵まれた環境だったのだろうとアルカディアを見つめるばかりですが。


掲載された原稿自体は積みタスク満載の時期にやっつけ同然で1日半で書き殴ったものなので、今読み返すと即座に推敲したくなるところが後から後から出てくるのですが、こうして自分の書いたものが活字になっているのを眺めるのは――虚栄心丸出しの話ですが――いいもんだな、と感慨に浸ったりもしました。


10/1の話  (2008.10.05)

あんま詳しく書くと左大臣が誰か特定されてしまうので(これを読む大半の人は知ってるけど)、当たり障りのない程度で。

1. 幕張に着くまで
9時からリハーサルをやるということで、現地集合は8時半。普段その時間は電車にようやく乗る頃ですがな。仕方ないとはいえ、眠いよ……
で、台風接近による京葉・武蔵野線の遅延を危惧し、相当早くに家を出た。

無茶苦茶に混んだ電車に揺られ海浜幕張についたのは8時頃。今回のカンファレンスで事務方取りまとめ役のY氏と偶然会う。聞けば牛久在住とのこと。今でこそ開発がそこそこ進んで暮らしやすくなったが家を買った当時は周りに何もなくて往生した等の話を伺う。

メッセに到着したのは8時15分くらい。国際会議場の講師控室に行くことは理解していたが、Y氏共々結構迷い、VIPエリアに入り込む。絵に描いたような赤絨毯に笑ったが、花とか各所に飾ってあって一般人立ち入りエリアとは待遇が露骨に違うことに階級社会のなんたるかを理解した次第。

結局8時20分には控室に到着し、くつろぐ。


2.リハーサルとか
まもなくリハーサル参加組と世話人のC氏も到着し、9時からリハーサル。まだ眠い。
リハーサルでは各スピーカー(モデレーターも入れるとそれなりの人数なので)の立ち位置等の微調整、プレゼン内容の最終確認を行う。結構色々と修正点が見つかり、慌てて直す。また、直前での差し替え資料が反映されていなかったりとCEATEC事務方の野戦病院ぶりが伺える一幕も。
結局リハーサルが終わったのは9時40分。控室に退却。

で、今回のカンファレンスをネタにする用にD300に18-200mmVRと35mmF2を持ってきていたのだが、各スピーカー方々もデジモノスキーなので控室にてデジタル一眼レフの話題で一通り盛り上がる。
世話人のC氏は結構な年齢なのだが、どうも以前ニコンF3を使っていたらしい(さすがITUの国際会議に2桁のレベルで通ってる人は違う)。オールドニッコールレンズが今の一眼レフで使えるのか、といったコアな話題も飛び出す。また、技術畑の人もいるせいか、手ブレ補正システム(光軸がずれることの影響とかジャイロセンサーを搭載することによる堅牢性へのマイナス影響とか)の話が出始める。みんな詳しい。

3.休憩
10時過ぎに一旦解散。資料を整理し、一服しつつ事務方のM氏と喋る。M氏は左大臣のいる会社のグループ会社にかつていた人で、待遇の改善が一向に進まないことについて悲しみを共有する。また、ヴァイオリンを習っているそうで、音楽の話題で盛り上がる。また、先日ヴィーンのシュターツオーパーで魔笛を見てきたらしく、「夜の女王のアリア」をカラオケ歌い(例の「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハー」の辺りとか)して笑いをとる。

その後、取引先への挨拶も兼ねて展示を見に出かける。某社の展示ブースで「これで左大臣氏も大先生ですねアヒャヒャヒャ」とからかわれる。(;´Д`)


4.昼食
カンファレンス講師は1000円分の昼食券が出るので、メッセ目の前のマリブにある「とんかつ和幸」にて全員で昼食。すんげーキャベツの量に面食らう。ここって早稲田のライフ(http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtlrvw/13049634/)ですか? でも野菜は貴重なので完食。
食べ終わる頃、店外を眺めるとものすごい行列ができていたので早々に撤退。階下のカフェテリアの値付けの法外さにFONのLinusユーザーY氏と悪態をつきまくる。Y氏は幕張の某社オフィスにいたことがあるらしく、ほとんどジモティらしい。


5.待機
控室に戻り、カンファレンス開始時間まで待つ。事務方Y氏が各講師の写真を撮る。
講演中の写真も撮る必要があるとのことなので、M氏にD300を貸し出す。いくらVRレンズと言えどもプレゼン中の真っ暗写真を手ブレなしで撮るのは至難の業なので、自動でISO感度を800まで上げられるように設定し、プログラムオートモードでの使用方法を教える。今となって反省しているのだが、顔写真が多いのなら中央重点測光モードに切り替えておけばよかった。あと、もし同様の機会に恵まれるなら、エルカルマーニュ645も持参した方が安全だろう。
カンファレンスの時間が迫り、本番の流れについて再確認。緊張が高まる。


6.カンファレンス本番
いよいよ本番。開場の入りは8割程度。人数のレベルでは普段の仕事でやっているプレゼンと余り変わらないのだが、他のスピーカーのメンツやCEATECということもあり、胃がキリキリと痛む。こんだけ緊張したのは大昔に語学ラボラトリー学会の国際大会でワークショップの講師をやって以来かも。

プレゼン。細かいミスは色々あったのだが、とりあえず無難に進める。
パネルディスカッションは議論の流れを変えて結論に持ってく場面で話を振られて浮き足立つが、緊張がほぐれてきたこともあり、笑いをとりつつ結論に収斂させる方向に議論を誘導。すかさずメインスピーカーのS氏がその方向で話題を引き取ったのだが、やっぱりプロは違うなあと思った次第。
カンファレンス終了後、聴講者が何人か名刺交換に来るが、ダントツに若くて(他のスピーカーはみんな45〜60歳くらい)無名な左大臣は無視同然の扱い。今に見てろという成り上がり意識が頭をもたげる。
控室に戻る途中、C氏曰く「今日はものすごく苦労したと思うけど、こういう苦労をしないと人は成長しないもんだし、左大臣君には色々迷惑をかけたけど傍目に分かるくらいこの半年で成長したと思うよ」とのお褒めをいただく。泣きそうになったのはここだけの話だ。
で、最後に講演料2万円をいただく。仕事できているので本来なら内規では会社の口座に収めないといけないのだが、そんなのは当然無視無視無視無視。事務方Y氏にも口裏を合わせてもらうように根回し。
で、そのお金は後日マルセル・ブリヨン『抽象芸術』とかを購入して全部使ってしまいましたよ。悪銭身につかず〜。


7.打ち上げ
控室で一通り休憩したあと、4時からプレナ内にある中華料理屋で打ち上げ。
ホントーーーーーーーーーーーーーーーーにビールがうまかった。中ジョッキを一息で飲み干したらC氏がケラケラと笑う。左大臣がフランス留学中に請け負ったワイヤレスローカルループ入札関連の話題で盛り上がる。
で、打ち上げ中に某団体のO氏から連絡が入り、もしよければCEATECインターナショナルレセプションに来ないかとのこと。左大臣はほぼ強制的に参加決定。

ほろ酔い気分でヒルトンホテルに移動。あれれれれ、なんかみんな日本語話してませんよ? フランス語でいいですかと訊いたら水無瀬秋子さんもびっくりの速度で却下され、仕方ないのでボロボロの英語で話す。中国のLCDパネル屋さんとかアメリカのチップ屋さんとか微妙な人たちとすんげーくだらない話題(温泉卵の作り方とか)をする。あれ、仕事の話全然してませんよ?


8.ベッカーズで酒抜き
最後はベッカーズで酒抜き。色々仕事の電話がかかってきて面倒臭いがチョコチョコと対応しつつ、大企業ならではのアレな話を聞く。
9時過ぎに解散。帰途につく。


今回のカンファレンスで私以外にスピーカーをつとめた人は皆それなりの地位にある人ばかりで、テキトーなことを言うとすぐ集中的に直される等、打ち合わせをしていても頭の切れの良さに舌を巻いたことが何度もあった。また、C氏のようにアウトプットを出すところまではものすごく厳しいのだが、その結果が上首尾ならその点をちゃんとフォローする辺り、やっぱりレベルが高いなあと自らの能力の低さを反省したし、できればこういう水準の人たちと仕事を多くしていきたいなあと痛感した。
普段接するクライアントにも敬服すること頻りな人たちは少なくないのだが、いざ自分がそういう人間になろうと努力しているかというと必ずしもそうではない。そういう怠惰ぶりを反省すると共に、人間やっぱりまだまだ捨てたものではないなあと思い、現況からの脱出を誓ったというのが最大の収穫だったかもしれない。


おわったよ  (2008.10.03)

CEATECでの10/1の講演&パネルディスカッション、無事に終わらせることができました。

詳しいことはまた後で書きますが、以下に写真をアップロードしておきました。
http://www.myalbum.jp/pc/Albm_Dspy.aspx?albumID=07e2476da71c


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